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マンションの2階の防犯性やメリット・デメリットについて解説
マンションは1階よりも2階の方が安心だと言われていますが、実際どのくらいの防犯性なのでしょうか?
今回はマンションの2階の防犯性や防犯対策について解説します。また、マンションの2階に暮らすメリット・デメリットについても解説しますので、お部屋選びなどの参考にしてください。
マンションの2階の防犯性は1階以上4階未満
マンションの2階の防犯性は1階よりも良いですが、4階以上と比べると低いです。
なぜそう言えるのか解説します。
入るのに手間がかかる
マンションの1階だと塀や柵を上ることで侵入できますが、2階だと塀や柵を2回超えないと侵入できません。
登るのに時間がかかりますし、落下してけがをするリスクもあるので、1階よりも防犯性が高いです。
周りから犯行が見えやすい
マンションの1階だと目隠し用に高い塀や木が用意されています。これだと空き巣が犯行を行っている様子が周りから見えないので気付かれにくいです。
2階だと目隠し用の塀などが用意されておらず、ベランダなどの様子が周りから見えるようになっていることがあります。この場合、空き巣が犯行に及んでいる様子が周りから見えるので犯行に気付きやすいです。
しかし、2階でも目隠しをしてあるマンションは存在します。また、プライベートや留守の様子が見えてしまう点もデメリットです。
よじ登れてしまう
頑張れば塀や雨どい、室外機などを使って2階によじ登ることができてしまいます。それ以外にも、近くに生えている木から2階のベランダに侵入することも可能です。
4階以上になると高さや条件的によじ登りが難しくなります。
隣の建物から入りやすい
2階は特別ではなく、一戸建てやアパートでもよくある高さです。そのため、隣の建物から飛んで侵入することができてしまいます。
隣接する建物が同じかそれ以上の高さで、距離もそこまで離れていないと危険です。特に、建物の近くに足場があれば、簡単に飛び乗られてしまいます。
- ・周りの建物よりも高い
・足場がない
・隣の建物との距離がある
の条件を満たしているマンションであれば、隣の建物から侵入される確率は低いです。
マンションの2階に住むメリット
マンションの2階の防犯性を知ることはできたでしょうか?
ここからは2階に住むメリットとデメリットをご紹介します。防犯性とメリット・デメリットを加味した上で住むかどうか決めてください。
まずはメリットからです。
家賃が安い
マンションは階層が低いほど家賃や販売価格が安いです。
それで言うと1番安いのは1階となりますが、専用庭が付いていると管理費などが余計にかかります。そうなると家賃が高くなるので、マンションによっては2階が一番安いです。
下に誰もいないことがある
マンションによっては、1階が駐車場やテナントになっていることがあります。その場合、2階が一番下の居住階になり、足音などでトラブルになることが少ないです。
子供が走り回ってしまうような年頃でも安心して暮らすことができます。
行き来しやすい
1階にすぐ近いので、マンションから行き来するのに便利です。階段での行き来も楽なので、エレベーターを待つ必要はありません。
外に出る機会が多い方や、なるべく時間を短縮したい方におすすめです。
火事などの時にすぐに外へ出られる
行き来しやすいということは、非常時に外へ出やすいということです。もし、マンション内で火事が起こったとしてもすぐに外へ逃げることができます。
災害などでエレベーターが止まったとしても、1フロア分階段を使うだけなのであまり苦ではありません。
地震の時の揺れが小さい
地震の際、長周期地震動の影響で高層階は大きく揺れます。
それに対し、2階だと比較的揺れが小さいため、転倒やものの落下などの危険性を抑えることが可能です。
マンションの2階に住むデメリット
マンションの2階に住むデメリットを解説します。
もし、デメリットを大きく感じる場合は、3階以上の部屋に住むと良いです。
周りから見えやすい
マンションの2階と言っても、高さは3~3.5mくらいです。少し見上げたり、引きで見たりすれば周りから見えてしまいます。
窓やカーテンを開けっぱなしにすると室内が丸見えなので、見られないような対策を行いましょう。
外の音が聞こえやすい
車や人よりも少し高いくらいに位置しているので、音や声が上層階に比べると聞こえやすいです。
騒音などが気になる方は、入居前にどれくらい聞こえるのかを確認しましょう。
虫が入りやすい
虫が自力で飛べる高さはマンションの2階くらいと言われています。そのため、高層階に比べると蚊やゴキブリなどと遭遇する確率が高いです。
また、木や草が近い場合、そこを伝って虫が侵入してくることもあります。特に、1階が飲食店やゴミ置き場、庭などの場合は虫が発生しやすいので一層の注意が必要です。
日当たりが悪い
周りに高い建物があると、2階でも日当たりが悪くなります。特に、都心のような高い物件が林立している場所は日当たりが悪いです。
洗濯物が乾きにくい、昼でも暗いなどのデメリットがあるので、下見の際に日当たりを確認しておきましょう。
湿度が高い
2階だと、地面からの湿気を吸収しやすかったり、日当たりが悪かったりするので、湿度が高くなりやすいです。対策をしないとカビが生えやすかったり、蒸し暑かったりします。
健康上の被害も出やすいので、除湿器などが無い場合は2階を避けた方が良いです。
浸水や津波のリスクがある
川や海が近いと浸水や津波の被害を受けるリスクがあります。河川が氾濫すると、2階まで水が到達することは珍しくありません。大きな津波が来ると2階くらいまで到達することもあります。
川や海に近いマンションの場合、ハザードマップなどを確認して、浸水や津波の影響を受けないかどうか確認しましょう。
マンション2階で行うべき防犯対策
もし、マンションの2階に住む場合、高層階よりも防犯対策を徹底した方が安全です。どのような防犯対策が有効なのか解説します。
鍵の施錠
鍵をかけていないことによる侵入被害が一番多いです。なので、鍵をかけることから防犯対策を始めましょう。玄関の鍵はもちろん、窓の鍵もかける必要があります。トイレなども小窓も対象です。
留守にしている時だけでなく、在宅中も鍵をかけることで、泥棒だけでなく不審者もシャットアウトすることができます。
鍵を交換して防犯性を高める
玄関の鍵はなるべく防犯性の高いディンプルキーへの交換を推奨しています。
防犯性を高めて安心できる生活を手に入れてみてはいかがでしょうか。
鍵交換に関するご相談はカギのサポートまでお気軽にお電話下さい。
窓に補助鍵を付ける
窓を開けた状態で過ごしたい方もいらっしゃると思います。しかし、開けっぱなしにすると侵入を防ぐことができません。
そこで有効なのが窓用の補助鍵です。これを取り付ければ、一定のところで窓が開かなくなります。外から窓を開けようとしても補助鍵が邪魔をするので開けられません。
子供がベランダへ出てしまったり、鍵をかけてベランダに締め出されたりするのも防ぐことができます。
窓ガラスを強化する
窓の鍵をかけていても、割られてしまってはどうしようもありません。窓ガラスを割られないためにも、防犯フィルムを取り付けましょう。
防犯フィルムを貼ると、ガラスが割れても飛び散らなくなるので、侵入できません。防犯はもちろん、強風で飛んできた傘などに対しても効果を発揮します。
外から見えないように窓に細工をする
目隠しがベランダなどにない状態だと、外から家の中が見やすいです。カーテンを閉めるだけだと、長期間留守にしていると思われて空き巣に狙われる可能性もあります。
そこで有効になるのが目隠しフィルムです。すりガラスフィルムを窓に貼れば、外から家の中の様子がほとんど見えなくなります。目隠しとガラスの飛散防止機能が一体になったフィルムもありますし、フィルムを2重に貼ることも可能です。
忍び返しなどでベランダに侵入させない
下の階の室外機や木などを利用してベランダに侵入してきます。その際に、塀や柵に手をかけてよじ登るので、塀や柵に触らせないようにするのが有効な対策です。
そのためには忍び返しを取り付けましょう。先が尖っているため、掴むと手にダメージを負い、ベランダへよじ登ることができなくなります。
マンションのベランダは共有部分にあたるため、管理組合などの許可が必要です。
防犯カメラを取り付ける
防犯カメラを取り付けることで、空き巣に対する抑止力や住居侵入の証拠を掴むことができます。侵入されやすい玄関やベランダなどに取り付けると効果が高いです。
防犯カメラが取られないようにしっかりと固定する必要がありますが、賃貸住宅だと難しいので、室内から外の様子を録画できる場所に設置しましょう。
防犯カメラの取付に関するご相談はカギのサポートまでご相談ください。
女性用の衣服は外に干さない
女性は男性よりも侵入や暴行の被害を受けやすいです。また、女性の衣服を狙った窃盗も頻繁に起こっています。
女性の家だと思われない、衣服を盗まれないためにも、女性ものは外に干さない方が良いです。
マンションの2階でも防犯対策は怠らずに
マンションの2階は1階に比べて防犯性が高いです。
しかし、だからと言って油断してはいけません。ゴミ出しなど少しの時間の外出でも鍵をかけるのを忘れないようにしましょう。特に、オートロック付きの物件だと簡単に入られないと思って油断しがちです。
できることから防犯対策を行って、資産と安全な生活を守りましょう。